離婚したての私に「結婚を前提に」なんてセリフで告白をしてきた元旦那A。
彼は仕事に関して誠実で、プライベートは謎な人でもありましたが、やっぱり私が想像した通りに真面目で素晴らしい男性でした。
私との結婚を前提にしたためすぐに水商売をやめ、大手企業に合格。
代わりに私は彼が働いていたキャバクラに入店しNO1となり、売上を貢献し続けました。

仕事を優先にした家庭
彼と私は交際2ヶ月ほどですぐにマンションを借りて同棲をスタートしました。
喧嘩もほとんどなく、お互いに気を使わないとても素敵な関係でした。そのままトントン拍子で1年後、本当に結婚。
小さいけれど二人だけで式も挙げ、お互いに「子供は無し」というルールの元、仕事に明け暮れる生活になったのです。
私は元々キャバ嬢という仕事がすごく向いていますし、好きです。
そしてAも仕事をしている私が好きだと言ってくれました。
もちろん私もAの働き者なところが大好きで、お互いに子供がいなくても幸せな夫婦になれると信じ、結婚してから3年ほどは何の問題もなく夫婦仲良く、周りに羨ましがられるような生活が出来上がっていました。
しかしある時、夫婦を分断するような大きな出来事が起こったのです。
ある日彼は仕事から帰ってくると「仕事を辞めてきた」と言いました。
しかもその理由が「水商売に戻る」というもの。
厳密にはバーの経営とキャバクラの管理部門なのですが、私が働いているキャバクラの社長から出資の話が出て、それに乗りたいというのです。
彼は「さやかのことは愛してるけど、ずっと安月給で働いてきたし、やっぱりもっと稼げる仕事がしたいんだ。これからは仕事の為に生きたいから、それが嫌だったら離婚でもいい」と言ったのです。

心から応援できない気持ち
それから本当に彼は仕事に明け暮れ、毎日昼頃に家を出ては朝方に返ってくるようになりました。
職場は目と鼻の先、というか同じグループで経営しているのでたまにすれ違ったり、お互いの行動を把握することは可能ですが、家で顔を合わせて話すなんてことはほとんどなくなってしまったのです。
私は心からAを応援できずにいました。
そして、こんな近くにいるのに寂しい思いをするなら離れている方が…と思い切ってそのキャバクラを退店し、銀座の世界に足を踏み入れることにしたのです。
六本木での理不尽ないじめや枕営業の強要などがフラッシュバックしとても怖かったのですが、不安定な自分を変えるには、まず環境を変えなければいけないと思ったのです。
しかし、予想外に銀座のお店は素晴らしいお店でした。
入店初日で友達ができ、毎晩仕事後に飲み歩くようになり、売上もトントン拍子で上がっていきます。
そして私がそのお店でNO1になる頃には、Aの事も深刻には考えなくなっていました。
私もまた仕事に打ち込み、自由に遊べる生活があるのだから、お互いにとってこのままでいいのではないかと思ったのです。
実際、今思い返しても当時はとても幸せだったことに違いありません。
好きなだけ遊んで男遊びだって自由です。
毎月友達と旅行に行って好きなだけ騒いで、だけど既婚者という安心感もある。
お金だってたくさん入ってくるし、こんな生活だったらずっと続いてもいいんじゃないか…。

ずっと家族でいたいから
そんな生活がまた何年続いたことでしょうか。
お互いに楽しく生きてはいましたが、夫婦感というのは一切なく、「たまにSEXするルームシェア」のような感覚でした。
夫婦でのデートも月に1度、お互いに仕方ない感じでしていましたしね。
それでも私が離婚を言い出さなかったのは、もちろん今が幸せだという感情もありましたが、やっぱりAの事を愛していたからです。
どんな男と遊んでも、やっぱり私はAとラブラブでいたかったといつも思っていました。
それを望むことは彼の邪魔になってしまうし、だったら私は今の立ち位置でいよう。
そう思っていたのです。
綺麗事かもしれないし、私にしかわからない感情なのかもしれませんが、側にいる事だけが夫婦ではないと自分に言い聞かせていたんですよね。
遊んで寂しさを紛らわせながら。


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