夫婦の形が変わって、結婚7周年を迎えようとしていました。
周りからはいつの間にか「ルームシェア夫婦」と呼ばれるようになり「なんで離婚しないの?」と聞かれることも増えてきました。
私が聞きたいよと思いながら、旦那Aと二人で結婚祝いをしたことを覚えています。
Aは私に「さやかがいるから今の俺がいるんだよ。ありがとう」と言ったことを今でも忘れません。

離婚と覚悟
たまに一人でいると、Aともしもまたあの頃みたいに仲良く過ごせたら、と思うこともありました。
しかし、それはもうきっと戻れない過去なのだと自分でもわかっていましたし、この生活があとどれだけ続くのだろうという恐怖も湧いていました。
そしてやっぱりそんな予感は的中し、結婚7周年が過ぎ1ヶ月が経った頃、青天の霹靂のようにAに離婚を申し出されたのです。
何年も覚悟していたはずなのに、その時はかなり動揺しました。
しかも理由が「子持ちのシングルマザーと付き合いたい」という…。
どうやら最近遊んでいたらしいシングルマザーの子供に懐かれているうちに、子供が欲しくなってしまったと。
そしてその子とすぐにでも結婚するつもりだと。
実は私は、最初の旦那との子供を中絶してから不妊症。
それはお互いわかって結婚したはず。
子供がいなくても幸せになろうって約束したはず。
だけど人の気持ちが変わっていくこともまた仕方のないこと。
お互いによく考えつつ、3日3晩、ずっと話し合いを続けました。

7年間の感謝
でも私は思ったのです。
私がいない生活が彼を幸せにするのだったら、そうしてあげることが本当の愛なのではないかと。
愛というのは目に見えないものです。
側にいなくても言えなくても、勝手に今までも私が愛していたのだから、これからもそうすればいいじゃないかと。
彼は慰謝料として私に1000万円という大金を支払いました。
彼にとっては、好きな人ができたことを正直に私に話し、普通では考えられない慰謝料を渡すということが、私へのケジメであり、感謝であり、愛だったのだと思います。
そして私はすぐに引っ越し先を決め、離婚届に判を押し、「幸せになってね」と言って出て行きました。
もうあの時はうつ病になってしまうんじゃないかと思うほどキツかったですね。
私は1からスタート、彼は再婚からスタートなんですから。

今の関係をずっと…
でもですね、彼、その後すぐに結局その子とは別れたんです。
同棲をスタートしてすぐに「女は当たり前に家事をやると思っていたらその子は全く家事も育児もだらしなかったし、やっぱり子供はいらなかった」そうで…。
離婚の話し合いをした時に、「その子としばらく同棲して、それでうまくいきそうだったら離婚するっていうのでもいいよ」って提案してあげてたんですけどね(笑)。
いまだにAは「あの時さやかがもっと離婚したくないとか言ってくれてたらよかったのに!」なんて言ってきます(笑)。
その後も何度か、戻るとか戻らないとかそんな話は出たんですけど、こちらからお断りしました。
なぜって、愛しているけど彼はもう私とラブラブには戻れない人ですから。
今でも私はたまに彼と会いますし、彼の親とも仲良くさせてもらっています。
Aとの仲を認めてくれない人とは交際したくないとまで思っています。
だけど、私は彼を離れたところからずっと愛し続けたいんです。
きっとそれが、彼のためになるのですから。


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